Boogie Woogie & Blues Piano

「ブギ・ウギ」とはそのルーツをブルースに求めることができる、非常に奥深く、表現豊かで躍動感のあるピアノの演奏スタイル。
19世紀から20世紀へと移り変わる頃、アメリカ合衆国の南部で、アフリカ系アメリカ人のピアニストたちの手によって、従来のピアノ演奏のルールをほとんど無視した独特な奏法によって生み出された。彼らはやがて卓越した超絶技巧の演奏スタイルへと到達、ブギ・ウギの象徴でもある転がるような8ビートのリズムが彼らの左手によって生み出された。

この8ビートのリズムは現代のポピュラーミュージックに多大な影響を及ぼしている。1940年代からブギ・ウギ自体の人気は過去のものとなり、しばらく脚光が当たらない時代となる。しかし、そのリズムはロックンロールやその他のジャンルの音楽で受け継がれることになった。
17歳でブギ・ウギに出会った圭土は、その魅力に圧倒され、その伝承に将来を捧げることを決意。ライフワークとしてブギ・ウギ・ピアノの演奏活動を続ける中、海外の著名ブギ・ウギ・フェスへの参加、また細野晴臣氏のブギ・ウギ・バンドへの参加など、次代のブギ・ウギ・シーン牽引者として、確固たる地位を築いている。

アクセル・ツヴィンゲンベルガー Axel Zwingenberger

共作アルバム『THE JOY OF BOOGIE WOOGIE / LIVE』で共演している「Axel Zwingenberger」は圭土が師匠とあおぐ、ブギ・ウギのKING。ドイツを中心に「ブギ・ウギ大使」として長年活躍をしている。

1955年5月7日、ハンブルク生まれ。
19歳の頃から「ブギ・ウギ大使」として世界中を旅している。11年間クラシックピアノを学んだ後、ピート・ジョンソン、アルバート・アモンズ、ミード・ルクス・ルイスによる古いシェラック盤を聴き、真のブギ・ウギに出会う。彼らのレコードを聴きながらすぐにそのスタイルを習得した。ヴィンツ・ヴェーバー、マーティン・ピルカー、ハンス・ゲオルグ・モーラーらの友人たちとともに、ドイツ語圏の国々の聴衆の前でブギ・ウギの演奏活動を始めた。その後、鍵盤の巨匠は中東・アジア・アフリカ・アメリカを含む4大陸50カ国以上で公演を行い、ヨーロッパにいたってはほぼ全ての国で演奏を行った。アクセルは幸運にも多くのブルースとブギ・ウギ界の伝説的な演奏家たちとの出会いがあった。レコーディングで共演しただけでも歌手のビッグ・ジョー・ターナー、シッピー・ウォレス、ママ・ヤンシー、ヴィブラフォン奏者でビッグバンドのリーダーでもあるライオネル・ハンプトン、ピアニストのジェイ・マックシェーン、ロイド・グレン、サミー・プライス、チャンピオン・ジャック・デュプリー、サックスのビッグ・ジェイ・マックニーリー、レッド・ホロウェイらがいる。この共演はアクセル・ツヴィンゲンベルガーがブルージーで繊細かつとてもダイナミックなブギ・ウギ・ピアノのスタイルを確立する大きな後押しとなった。近年、アクセルは「The ABC&D of Boogie Woogie」としてピアニストのベン・ウォーターズ、ベースのデイヴ・グリーン、ローリング・ストーンズのドラマーのチャーリー・ワッツとともに頻繁に活動を行っている。他にも定期的にブギ・ウギ・レジェンドのアルバート・アモンズの孫娘のライラ・アモンズとも活動を行い、弟でドラマーのトーステン・ツヴィンゲンベルガーと二人でコンサートも行っている。アクセルにとって特に喜ばしい体験は、日本のブギ・ウギ・マスターである斎藤圭土とのアーティスト同士の交流だ。

Born in Hamburg, Germany, on May 7, 1955. Pianist Axel Zwingenberger has been travelling the world as the “ambassador of boogie woogie” since the age of 19. After 11 years of classical piano training, Axel discovered the authentic boogie woogie style vintage shellack records of boogie pioneers Pete Johnson, Albert Ammons and Meade“Lux” Lewis and soon mastered the style by listening to their records. Together with his friends Vince Weber, Martin Pyrker and Hans-Georg Moeller, he started to play this music in public in the German speaking countries.
Meanwhile, the piano virtuoso has given concerts in more than 50 countries on four continents, in the Middle and Far East of Asia, in Africa as well as in the Americas. Besides that, he has performed in almost every European country.
Axel was fortunate to meet and play with many blues and boogie woogie legends, such as singers Big Joe Turner, Sippie Wallace and Mama Yancey, vibraphonist and big band leader Lionel Hampton, pianists Jay McShann, Lloyd Glenn, Sammy Price and Champion Jack Dupree, saxophonists Big Jay McNeely and Red Holloway, to name but a few he has made recordings with whom he recorded. These co-operations were a big boost for Axel Zwingenberger to develop his own bluesy, sensitive and at the same time exceptionally dynamic boogie woogie piano style.
In recent years, Axel frequently performs with The ABC&D of Boogie Woogie, including pianist Ben Waters, bassist Dave Green and Rolling Stones drummer Charlie Watts. He also works regularly with singer Lila Ammons, grand daughter of boogie woogie legend Albert Ammons, and plays duet concerts with his brother, drummer Torsten Zwingenberger.

Axel Zwingenberger Official Site

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